産業保健師とは | 産業保健師の知識

産業保健師とは

産業保健師とは、企業で働く保健師のことを言います。保健師の働く場所は様々ですが、企業もその一つ。
企業の中で病気やけがの予防にあたる専門家が、産業保健師というわけです。

数年前に新型インフルエンザの流行が心配されたとき、会社からマスクや消毒液を配られた人もいるでしょう。
これは、産業保健師の働きかけによってなされたことなのです。

労働安全衛生法によると、従業員が300人以上の会社では産業医を雇う決まりがあります。
しかし、産業保健師については規定がありません。

それでも、大手企業では産業保健師を雇うところが増えています。
従業員が病気で休職することは、貴重な人材が減ってしまう事。それは業績悪化にもつながりかねないからです。

一方、中小企業では産業保健師が配置されていないところが多数です。
人件費の問題などもありますが、一番の原因は産業保健師という役割が知られていないこと。

法律にすら規定がないのですから、知らないところがあっても不思議ではありません。
病気による人材の損失を防ぐためにも、産業保健師の普及が求められます。

余談ですが、産業保健師の原点は19世紀末。労働者が住む町の巡回看護から始まったとか。
男女平等の観点が成立した現在においても、産業保健師は女性が多くを占める職業です。

しかし、男性の産業保健師需要がないわけではありません。
同性相手の方がメンタルの悩みを話しやすいという声もあり、男女ともに産業保健師の需要は高まっています。

メンタルの悩みは、体の悩み以上に深刻。悩みを誰にも相談できずに抱えていると、
やがてはうつ病などの精神疾患を発祥する恐れがあります。

近年は特に、メンタルヘルスケアが重視されています。
産業保健師にはカウンセラーの役割も求められていると言えるでしょう。