産業保健師の人数 | 産業保健師の知識

産業保健師の人数

平成20年度の調査によると、産業保健師の人数は約3500人。
保健師全体のおよそ8%を占めます。

保健師の多くは、市町村の公共機関や学校に勤めています。
そこから産業保健師に転職する人もいますし、看護師から産業保健師の道を目指す人もいます。

一つの職場に配属される人数を見ると1人が最も多く、次いで2人、3人となっています。
従業員が1000人を超えるような大企業となると10人近くになりますが、かなり稀なケースです。

企業によっては、産業「保健師」よりも「看護師」を必要としている場合もありますが、
これは業務内容の違いによるものです。

工場など肉体労働中心の業務は、けがのリスクが高くなるため看護師。
SEなどパソコンを使う業務の場合は、メンタルケアを必要とするため保健師やカウンセラーを求めています。

保健師という職業は、数ある医療関係職の中でもとりわけ人数の少ない職業です。
看護師が全国に150万人以上いるのに対し、保健師は4万5千人。歴然とした差があるのがお分かりでしょう。

元々各機関が募集する保健師の人数が少なく、資格取得にも時間がかかることが一因と言えます。
ですがそれ以上に、保健師の持つ役割が浸透していないことが影響しています。

公共施設や学校などでは疾病予防や衛生管理の観点から保健師が常駐していますが、
企業となるとすべてに産業保健師がいるわけではありません。

中・小規模の企業では、産業保健師という名前すら知られていないところもあるくらいです。
この状況を打破するために、産業保健推進センターという施設が設立されました。

ここでは産業保健師向けのセミナーを行ったり、産業保健師そのものを知ってもらう広報活動を行っています。
全国各地の産業保健師を支援し、一人でも多くの産業保健師が活躍する場所を作るのが目的です。

また、粉塵・毒ガス測定器や証明度測定器、騒音・防音機器といった機材も備えられています。
産業保健師の育成をすると同時に、労働環境の改善にも貢献している訳です。