研修制度の充実度 | 産業保健師の知識

研修制度の充実度

企業内における産業保健師の研修制度は、あまり充実していません。
というよりも、充実させられないと言った方が正しいでしょうか。

産業保健師は通常、一つの企業で2~3人程度の少人数で業務を行います。
そのため、一人が担う常務がどうしても多くなってしまいます。

ここに新たな人材が入ってきたとしても、既に自分の業務で精一杯ですから教える暇もありません。
結果、仕事をなかなか覚えられずに苦労する産業保健師が多いのです。

せっかく希望を持って転職したのに、職場になじめずにストレスがたまっていく。
社員の健康を守る産業保健師が体調をくずしたとなれば、本末転倒です。

産業保健師の研修制度が整っていないのは、その雇用形態に一因があります。
産業看護師の求人は、欠員がでた場合のみに出されます。

他の職業と違い求人は不定期。その上少数しか出回らないので、人員の移動が少ないのです。
仕事の幅も会社によって相当異なるため、前の職場での経験が全く生かされないというパターンもあります。

産業保健師が研修を受けるには、外部機関を利用するしかありません。
定期的に行われる研修会で、新たなスキル・知識を磨くのです。

社団・財団法人や独立行政法人が実施する、産業保健師の為のセミナー。
誰でも無料で参加できるものから会員・費用がかかるものまで様々ですが、ここでは最新の情報が手に入ります。

もう一つ嬉しいのは、同じ産業保健師の仲間ができることです。
職場の愚痴や苦労を話したり、有益な情報交換の相手が見つかることで、自分の味方ができます。

職場に悩みを話せる人がいなくても、悩みを共感してくれる外部の誰かに相談できる。
これは精神ストレスを軽減する有効な手段です。

産業保健師の皆さんは、ぜひこうしたセミナーに参加してみてください。